
トップページ > 鍼法・灸法・鍼灸技術の紹介 > 中国鍼への誘い
こちらのページではプロファイルページの補足的な説明として、私が鍼灸学生時代に最も興味を持っていた中国鍼灸について簡単にご紹介します。
月刊の鍼灸書
中国鍼灸に興味を持つきっかけになったのが、当時お世話になっていた京都の鍼灸院(助手をしながら研修1年α)で譲り受けた、すこし?古い「鍼灸専門月刊誌(2000年発行)」に載っていた、「中国鍼の腰部○○疾患に対する治療効果の研究」という論文の存在です。これには、鍼を打つ腰部のポイント、深度(3寸鍼「75mm」を深く打つ)も明記があり、比較対症群(他の療法)をもうけ、症状スコアの評価もあり、結論として、「●●治療よりも効果アリ」と明確に理解でき、非常に納得できるものでした。
当時、「数ある鍼治療法の中で、何がもっとも効果が出せる治療法か?」ということにひっしになっていた学生の身としては、この論文の発見、これはたいへん大きな収穫でした。他の号でも「患部局所に多数の鍼が刺さっている中国鍼灸治療の写真の掲載がありましたが、この論文との出会いは、特に衝撃を受けることになりました。「これは将来の治療の参考になるかもしれない」と思い、この本を今までしっかり保存していました。その後の進路を今になって振り返れば、「結局この論文から導かれていた」ように感じます。とにかく、それからは、明確な目的ができたように、身内やクラスメートの腰痛に鍼を深く打つようになり、またその効果も同時に確認することができたのです。今回は私にも私なりのストーリーがあるところをご紹介しました。
なお、このページ内では論文の引用を目的としていませんので、添付した論文画像は判読できないサイズに圧縮していますが、当院内ではすべてお見せできますので、ご希望の場合にはお気軽にお知らせください。*バックナンバーとしては売り切れです。
中国鍼 3寸ディスポ鍼(日本メーカ製)
補足:鍼の種類:道具としての「中国鍼」について
日本の鍼灸界では一般に、長い鍼(50~60mm以上)のことを「中国鍼」といいます。これは、1900年代中頃の中国で「長い鍼」による治療(と製造)が発展してきたことに由来し、その後日本にもこの「長い鍼」が伝わり、「中国鍼」という代名詞が浸透したものと思われます。(例:ウォークマン=ソニー/ ウォシュレット=TOTO / 宅急便=ヤマト運輸)
…長い鍼と言えば、中国鍼。
当院で使用する中国鍼(3寸の長鍼)は、日本の鍼メーカーが、中国に委託製造した製品ですので日本の医療機器認証番号取得の安全規格を満たしたものです。現地製品の直輸入品とは別物です。ご安心ください。
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