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腰痛は炎症?冷やすか温めるか・・・(その3)


腰痛は炎症?冷やすか温めるか・・・(その3)
「ぎっくり腰」といえば急性腰痛で、筋肉性、関節性、椎間板ヘルニア、尿路結石などが想定されます。このあたりは治療の際の確認に必要で、国家資格試験(はり師きゅう師)でも出題される知識であり「まったく織り込み済み」であります。診断はもちろん医療機関で受けられます。

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さて、当院ブログページでは"ぎっくり腰(急性筋性)"の際の養生として「アイシングの有用性」について簡単にお伝えしています。(該当ページ::2011年6月22日発表
"ぎっくり腰"を起こしたときの対処法として、「温めるべきか?冷やすべきか?」という疑問にお答えする内容です。該当ページでは、「(基本的に」ぎっくり腰には"アイシングを推奨"する」と明確にお伝えしています。因みにブログ発表2011年6月当時、この"テーマで"情報発信していた【鍼灸院】のHPは当院だけで、当院が鍼灸院で一番乗りでありました。(※そのすぐ後から京都の某鍼灸院や他の鍼灸院や整体治療院系、医療情報HPからも「同類の情報発信」が出てきましたが。。。)

「基本アイシング」としたのは、必ずしも「腰に氷で直接アイシング」とか「氷嚢で患部をガンガン冷やせ」という意味ではありません。要は当院では"ぎっくり腰"に関して"大なり小なり炎症の存在を想定している"ため、"どちらかというと"「炎症を抑える」ということを基本の選択肢としています。そういうことですから「温熱」が選択肢に入る可能性はかなり低く、「ゆっくり入浴して腰を温めろ」とか「温湿布」「ホットパック」などは推奨していません。該当ページはそもそも「ぎっくり腰では温めるべきか?冷やすべきか?」という趣旨の情報発信であります。またネット上の不特定多数の方への情報提供でもあり、わきさか鍼灸院内での治療時のように個別判断(個々に状況を把握)できるものではありません。

これに関して、京都の○○◎"鍼灸院のHP2019年まで7年間大阪B鍼灸院は2年間位)の説明では、『ぎっくり腰は、ゆっくり入浴(温熱)すると回復しやすい、』と入浴を指導しています。

※追加確認=上記該当箇所2019年9月に削除確認しました:大阪B鍼灸院は2019年9月以降に上記該当コンテンツそのものがすべて削除されました。/ 京都の○○◎"鍼灸院のHPの該当コンテンツは、当院のこのブログ文章内(以下=その理由は、)で指摘した「炎症を全否定」し、「温浴を強く推奨していた理由の部分」のすべてが削除されています。2019年当初までは存在

その理由は、
『ぎっくり腰は筋肉の緊張が強まってケイレンの状態だから温熱によって血流をよくさせれば筋肉に酸素を送り込め、ケイレンが解けます・・・
・・・実際は炎症が疑われるような所見もなく、冷やすと血管が収縮してしまうのでかえって良くない。』
と説明(2019年まで7年間監視確認)しています。

おそらくこの鍼灸師は急性腰痛(ぎっくり腰)の治療を多く経験しておられないのでしょう。それとも勉強不足か修行したレベルが相当低いのかも知れません。確かに筋緊張ケイレンタイプの症例の中には、ケイレンのみで"筋損傷"が全く出てない人がいる可能性があり、その場合は「炎症はないからアイシングの必要ない」と結論付ける"ワンパターン思考"は何となく理解できます。

しかし、"すべてのぎっくり腰で炎症は出ていない"と決め付け、十把ひとからげに「入浴で温めるのがよい」と決めつけ指導できる"その根拠"はいったいどこにあるのでしょうか?

HPの文章要約を以下に確認します。
『・・・実際は炎症が疑われるような所見もなく、冷やすと血管が収縮してしまうのでかえって良くない。』

と説明していますが、「疑われる所見がない」と言える根拠はいったい何でしょうか?HP内では詳細を明らかにしていません。

当院でもこれと同じ"筋緊張ケイレンタイプのぎっくり腰"を多数治療しております。(尿管結石や椎間板ヘルニアなど不適応除外後)

治療の際の確認では、患部から「はっきりとした熱感が出ているケース」から
「うっすら微細な熱感しか分からないもの」、
「体表ではまったく熱感が触れないもの」まで
様々に"幅"があります。

「体表から熱感が感じられない」からといってそれらすべての症例で「熱感が無いから炎症は絶対無い」と断定できるものではありません。なぜなら、そもそも炎症じたいが強くなければ根本的に熱感は出るほどではありませんし、腰の深部だけに炎症がある場合は外まで熱感が伝わらないだけのことも想定できます。だからといって炎症が存在しないとまで言い切れるものではありません。

・・・この京都の○○◎鍼灸院の鍼灸師は『炎症が疑われるような所見もなく・・・』などと自信ありげに断定的に主張していますが、普段は他に何を稚拙に考えているのでしょうか

更に筋疲労とケイレンによるぎっくり腰の筋肉は「阻血状態」に近いです。その場合は、熱感が出ていなくとも、「炎症性サイトカイン」という発痛物質が筋肉組織内に放出されている状態でありますので、「一定レベル以上に炎症状態にある」と考えるべきで、合理的な想定です。ですから『炎症が疑われるような所見もなく・・・』の主張はこの側面からも完全に否定することができます。

まとめ
分かりやすくまとめますと、当院のぎっくり腰の治療経験から確認できた事実から、「ぎっくり腰には大なり小なり炎症が存在する可能性が高く、炎症があることを前提にしたアイシング(消炎)は推奨に値する」との認識にいたっています。(すべてに鍼が無効とは言っていません。)

元々「腰痛は炎症?冷やすか温めるか・(その1)ページでは「ぎっくり腰はどちらかというとアイシングが良い」としています。
このページの目的と情報内容の趣旨は、「家庭でできる養生をお知らせする目的」としており、「スポーツ選手のケガへ氷嚢によるアイシングをお勧め!」のような個別案件の対するアドバイスではなく、一般論として通常のぎっくり腰の対処法として「アイシング(消炎方向)をお勧め」するものであります。

炎症が全く出ていないぎっくり腰に対して「冷湿布など消炎の養生」を行なった場合、ぎっくり腰がそれによって「悪化する可能性」は限りなくゼロパーセントに近いです。

逆に外部から分からずとも炎症が出ているぎっくり腰に対して「ゆっくり入浴し腰を温める」と、ぎっくり腰が「悪化する可能性」がけっこう高くなります。または「痛みの変化自体に気付かなくとも、炎症が長引き、回復を遅らせる」かもしれません。

たしかに入浴直後は楽になる場合もあり得ます。しかし炎症の悪化の反応はその時すぐとは限らず、後から症状に出てきますので入浴時に感じた改善が維持できるとは限りません。これは腰部の"揉みほぐし"でも同じことです。揉まれている最中は気持ちが良く改善したとしても、筋の損傷部が揉まれることで後から症状(炎症も)が悪化してくることがあるのです。リスクマネジメントとしてはやはりお勧めできません。

とにかくあきらかにリスクが高いのは"温める行為"です。"入浴"は特に危険です。整骨院でホットパックはおそらく10分程度と思われます。しかし入浴は「腰だけでなく全身」が温められ、さらにゆっくり浸かると"温熱"が長く患部に残ります。

わかりやすくもう一度説明しますが、炎症が在ろうが無かろうが、「患部をお風呂で温める」というやり方は、冷やす(常識的な方法で)よりも「かなりリスクが高い」ということです。

2011年発表の「腰痛は炎症?冷やすか温めるか・・・(その1)」でも
『(炎症の有無が)分からなくてアイシングに不安や抵抗を感じるのでしたら、少なくともその日は温めずに様子を見る方が無難かもしれません。』と言及していました。

当院でも「温めること」をお勧めする場合は可能性としてありますが、その場合は患者さんが当院来院後に病名や状況などいろいろ確認してからの判断であり、その患者さんについて個別の判断であります。不特定多数の方が見るインターネット上で「お風呂にゆっくり浸かる」などとお勧めすることとはモラルの根本に関わり、情報の意味が異なります。

またこれは「命を懸けた証言」と言ってもよいですが、当院開業以来の来院患者さんから得られた情報で、「ぎっくり腰の後にお風呂にゆっくり浸かったら翌日痛みが悪化した」という報告(証人レベル)も実際時々受けています。さらに私が整体師のときにも同様の状況の指導を受けたことがあり、注意事項として把握していました。研修バイトでお世話になった鍼灸整骨院ではスタッフ全員の共通認識でもありました。

【参考文献】
1. 鍼灸の月刊誌/2005年12月号 ・「ぎっくり腰と鍼灸」(P.21-P.42)"炎症について記述と急性腰痛分類の説明" (下に画像)
2. 柔道整復学(改訂第4版 P.67) ・②不自然な姿勢で就寝したりして片側の筋のみ強度に...起床時、筋はやや腫脹して、うっ血(局所循環障害)となり、熱感、疼痛、筋の運動制限... (下の画像の文②)

この件について、インターネットで検索(ぎっくり腰 お風呂)を行い検索結果上位25件ほど確認しましたが、この内2件のみで「温める」を勧めていました。その内1件はお医者様のHP「悪化しなければ温める」、もう1件は非医療系で「温める」のみを推奨です。他のすべてのHPでは「アイシング」を推奨していました。鍼灸院で「温める・温法」のアドバイスを行っているところは、1000件位調査すると他でもあるかもしれません。

以上、ご注意ください。
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わきさか鍼灸院は現在移転完了しております。残念ながら現在当院は移転に伴い、極一部の患者様とご紹介新規様への治療を除いて他の方への治療を受付けておりません。誠に申し訳ありませんがどうかご了承ください。そのため基本的にご連絡への返信をしておりません。誠に申し訳ありませんが、どうかご了承ください。新ページの更新が不完全でまだ旧ページと混在しますことで全体としての情報発信が不正確な状態が続きますことをお詫び申し上げます。

2019年8月 9日

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2019年8月 5日


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院長紹介

脇坂達也 鍼灸師
1970年 大阪 出身

経歴

国内鍼灸院で研修

スポーツクラブ内整骨院

北京語言大学漢語速成班

北京中医薬大学中医針灸進修科

中国での病院研修

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